中小企業診断士 経済学難民のためのテキスト選び 石川経済学比較
今回は経済学が致命的に苦手な方のためのテキストの紹介です。
中小企業診断士の経済学は、年度により、難易度にかなりバラつきがあって対策に苦慮する科目です。
また、理解まで時間がかかるわりに、直接二次試験に出題されない科目なので悩ましいです。
そこで今回は、経済学のテキストについてご紹介します。
予備校系テキスト
予備校系のテキストは、概ね非常に優れたシリーズが出版されていますが、経済学に関しては評価がいまいちなものが多いです。
決して内容が悪いわけではないものの、決定的に経済学が苦手という受験生向けに書かれているわけではないので、そもそもの理解が追いつかない場合も多いのだと思いますが。
石川秀樹先生の経済学本の比較
そこでオススメしたいのが、石川秀樹先生の経済学についての書籍です。
わかりやすい経済学のテキストとして有名な石川秀樹先生の著書ですが、実は、いくつか種類があって、内容や難易度がそれぞれ違います。
試験攻略新経済学入門塾
こちらは、経済学が苦手な人向けに、極力数式を使わずに経済学が理解できるように書かれた書籍です。
そもそもなんで経済学はわかりずらいのか、というところから丁寧に説明されているので経済学そのものの背景がよくわかります。
また、図やグラフも多くのページを割いて丁寧な説明があるので頭の中でイメージを作りやすいのも特徴です。
石川先生の著書の中でも、圧倒的にわかりやすいのがこちらなので、初学者や本当に致命的に経済学が苦手な方にはこちらです。デメリットは、テキストの分量が多いことです。中小企業診断士の出題範囲をカバー使用としたら、ミクロ・マクロの入門と上級の4冊を読む必要があります。
それを差し引いても、圧倒的にわかりやすいのがこちらなので、初学者や本当に致命的に経済学が苦手な方にはオススメです。
私も致命的に苦手だったのですが、こちらの本と過去問演習で本試験で、60点を超えることができました。
速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾
速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾
単行本: 371ページ
出版社: 中央経済社 (2011/1/29)
こちらは特に、公務員試験や会計士、中小企業診断士などの試験対策を意識したものです。
どうしても経済学アレルギーがある方は、上述した入門ですが、
試験別に重要度を分けてくれているので、目的の試験に合わせてメリハリを着けた学習が可能です。
どうしても経済学アレルギーがある方は、上述した入門ですが、試験対策としては、基本的にはこちらの書籍で間違いないでしょう。
ミクロ・マクロが2冊にまとまっているのも使いやすい点です。
また、下で紹介している、無料動画があることもこの本の最大の特徴です。
私も実際にこの本を購入していますが、正直経済学入門塾よりは、少し難しくて読むのに苦労しました。
単位が取れるマクロ経済学ノート
単位が取れるマクロ経済学ノート (KS単位が取れるシリーズ):
単行本: 144ページ
出版社: 講談社 (2009/6/9)
144ページと今回の3種類の中では最も薄い本書は、大学の経済学の授業で単位が取れるというコンセプトで作られてます。
他のシリーズと比較すると、どうしても分量が少ないので内容が絞られていること、
本当に経済学が致命的に苦手な方にとっては、読み進めるうちになんとなく理解できない箇所が出てきます。
(他の著者の経済学本と比べれば格段に読みやすいです。)
経済学を理解するには、それなりの基本的知識のインプットが必要となり、そうするとテキストも当然分厚くなります。
薄いテキストで理解できなくて苦しむか、読みやすい厚いテキストを頑張って読み進めるか、
ということになりますが、労力に見合うのは後者の方だと思っています。
最初に素早く全体像をつかむという理由で本書を手に取るのは良いと思います。
動画や予備校の単科講座を活用する
経済学は、活字で何度読んでも理解できない箇所が、グラフでビシュアル的に示してもらったり、人に教えてもらうことで、瞬時に理解できる場合も多くあります。
どうしても理解が進まない場合は、独学の場合でも 、経済学のみ科目別の単科の講座を受講が早道かもしれません。
ただ、診断士講座の経済学は、ものすごいスピードで進んで結局理解できないという可能性もあります。
質問や相談ができるかも含めて検討したいです。
ウェブでの無料講義:フリーラーニング
「速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾」(中央経済社)
「速習!ミクロ経済学―試験攻略入門塾」(中央経済社)
には、無料の講義動画が配信されています。
あくまで無料講義ではありますが、講義を聴くことで理解が進む部分もあるのでぜひ参考にしてみてください。http://free-learning.org/
診断士試験 財務会計が苦手な人のための入門書オススメ5冊
財務会計が苦手な方向けに、様々な入門書を試しました。とにかく数多く読み漁った会計の入門書の中からオススメをご紹介します。
カラー版 会計のことが面白いほどわかる本<会計の基本の基本編>
会話形式で、会計の基本をやさしく理解できます。
内容はかなり基本的なものですが、とにかく読みやすい本なので、財務会計の学習をこれから始める方は理解が進むと思います。
少し学習進めている方には物足りないかもしれませんが、そもそもの基本が理解できていないと感じている方にはオススメです。
会計のことが面白いほどわかる本(会計基準の理解編)カラー版 [ 天野敦之 ]
キャッシュフロー、税効果会計等の応用のテーマを学習する際はこちらの会計基準の理解編が必要です。
診断士の試験範囲なのでこちらも読んで損はないと思います。特にキャッシュフロー計算書は、初学者には理解しずらいテーマなので、苦手な方は、こちらを手に取ってもいいかもしれません。
虎のイラストでわかりやすい会計入門書。会計だけでなく、会社の仕組みや経営の基本的な用語も解説しているので、新入社員の方にもオススメの一冊です。
先程の面白いほどが、基本的な内容をわかりやすく学ぶものに対して、こちらは会計の概要や全体像を掴むのに最適です。
テーマごとに数ページずつでまとめられているので、ストーリーの様な形ではないので少し退屈ではあります。
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の3表の関係性をわかりやすく理解できる名著。
キャッシュフローのここの数値が、ここに反映されるんだ!といったまさに目からウロコの内容です。
覚えて診断士試験に即活用というよりは、学習の土台作りや理解促進のためという位置づけなると思います。
こちらも古いものですが、よく話題になる名著です。
初心者が簿記や企業会計について、数式やグラフではなく、イラストや図を見て感覚的に理解するために書かれた本です。
会計の知識を小学生にもわかるように説明しろと言われればこんな感じになるというのがわかりやすい表現だと思います。
診断士は会計知識をクライアントや研修受講者などにわかりやすく説明する機会も多いので、持ってて損はない一冊です。
以上、財務会計が苦手な方、学習に入る前の方に読んでおきたい会計入門書でした。
中小企業診断士を目指しています。
学習開始
ちょっと思うところがあり、これから中小企業診断士の学習を開始します。
以前、診断士の受験指導に携わったことがあるので、知識だけはあるので、また一から学び直しながら自分でも資格をとりたいとおもいます。
まだまだ、初学者ですがよろしくお願いします。